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トップインタビュー 挑戦する経営者たち

「藤井絞」藤井浩一社長「SNSやYouTube を使った情報発信に注力 ファンとの交流を大切に」

藤井絞株式会社

IT藤井絞 2020.05.17

藤井浩一社長

 

京鹿の子絞メーカーの「藤井絞」(京都、藤井浩一社長)は、職人の育成を考えたり取引先専門店との取り組みを強化していますが、昨今の新型コロナウィルス感染状況を踏まえ、今まで以上に「SNSやYouTube などネットを使った情報発信に力を入れ、お互いにWIN-WINの関係を構築していきたい」としています。藤井社長に近況をお聞きしました。(取材・西本俊三)

 

はじめに、物づくりの現状についてお願いします。

「物づくりの現場ですが、残念ながら職人の高齢化により、出来ない仕事が増え、そして仕事の質が下がって来ています。職人仕事はどうしてもその人しか出来ない技術、そしてその技術を他の職人に教えないという人が多く、出来る人が増えず、伝承されず絶えていくという現状です」

課題についてはいかがでしょう?

「後継者の育成に尽きます。どのように育て、この『京鹿の子絞』で食べていける賃金体系にするかが課題です。弊社では、将来的に職人を社員化し、この場所で作る、見せるという仕組みを構築できればと考えています…。

4月から社員を職人に預けまして技術を習得するように始めたところです。実は数年前にも取り組んだことがあるのですが、その時は出来ずに頓挫しました…。今、現役の職人が健在なうちに、新しい職人を募集し、最短距離で技術を教え、育成することが急務です。

 

特に染織は、伝統的工芸品に指定されているものが多く、また分業で成り立っているものばかりです。国、府、市の行政、そして、組合、個人が一致団結して、助成金や組合費、個人的な資金を投入し、伝統的工芸品を残す成功例を作ることが不可欠です。多工程であればあるほど、人の介在は多く複雑なので、分業の多い『京鹿の子絞』は格好のモデルになり得ると考えています。

 

京都は国で一番伝統的工芸品が多くありますので、成功例を作り、後継者を育成できれば、そのモデルを他の伝統的工芸品に活かすことが出来ます。その先駆者が『京鹿の子絞』であればと願っております」

 

 

WIN-WINの関係を構築

次に、取引先専門店さんの対策についてお聞かせください。

「HPやSNSなどをやってない呉服店は難しくなるのではないでしょうか。ネットに力を入れている、後継者や社員がネットに詳しく、使いこなせる店でないと、生き残れないと思います。

今、取引がなくても、将来的に伸びる、あるいは人気がある店とは取引をする可能性は増えてくると考えています。それとは逆に従来通りの対面販売や訪問販売主体の店は難しくなると言わざるを得ません。

どの呉服店と組むのか、お客さまに人気があるかどうか、お互いにWIN-WINの関係を構築出来る取引先を増やしていきたいと思います」

 

先日、YouTube で昨年の「東京キモノショー」の模様と本来なら今年5月に開催されるはずだった「東京キモノショー」のことを発信されておられました…。

「東京キモノショー開催中の5月2日、お客様のご参加で『藤井絞ファッションショウ』を行う予定でした。しかしそれが叶わず、代わりに同日にオンラインにてのショーを企画しました。

お客様から着物の画像と動画をお預かりして、それを編集し『仕立ての店 藤工房』さんの『藤工房チャンネル』をお借りし、YouTubeで同日にライブ発信させていただきました。

後日、弊社の『藤井絞チャンネル』でも短かく編集し、配信致しました。今回、オンラインでファッションショーが出来たことにより、次回のショーでは、ショーに参加していただける方はもちろんですが、東京に行けないという方はオンラインで参加出来るので、両方でショーを組み立てすることがイメージ出来ました。

実際、今回のYouTube では参加されたお客さま、そしてご覧いただきました方々にもとても喜んでいただきました。もっと沢山の皆様にご参加頂ける可能性に気付けたことは、たいへん有り難かったです」

 

藤井絞ファッションショウ2020(東京キモノショウ2020)YouTube版

 

今後の着物販売についてはいかがでしょう?

「たくさんの方を集めて販売する手法は通用しなくなると予想しています。大きなお店で、催事販売中心の店舗は、苦戦が予想されます。弊社が取り組んで行きたいと思うのは、予約制が取れるお店です。

対面でも1対1、そのお客さまだけに応対する方法を取れるかどうかが大切になると考えます。ですので、こちらもそのお客さまに対し、リモートで対応出来る展示なり、見せ方をすることが求められます。

離れていても、そのお客さまの為にというところがミソで、満足度を上げる、購買の確度を上げることに繋がると思います、ただし、残念ですが、商売は小さくなっていくかと思います」

 

新型コロナ問題について何かありましたらお願いします。

「起こってしまったことは仕方がないので、これからどうなるのか、何が出来るのかを考える時間、そして実行に移すことが大切です。

今まで考えもしなかったことに気づいたり、挑戦出来たりするので、ある意味おもしろく刺激があります。ただし、上記のように今までの販売方法は通用しなくなるでしょう。

パーティーなどもしばらくは開催しにくくなると思いますので、訪問着などのフォーマル需要が難しくなるのではないでしょうか…。

頭を180度変えて、新しい販売方法を模索し、支持されるようになるビジネスモデルを構築すること。今までの方法はいつでも出来ますし、戻れますので、挑戦し、動きながら考えることができれば、突破口は必ずあると思います。『ピンチはチャンス』そう捉える人と、今後お取引をしていきたいと思います」

 

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