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「STYLE Bangkok」(中編) 伝統織物の服や若いデザイナーの作品に注目!革新的な商品ゾーンも人気

タイ・バンコク国際見本市

2019.04.30

人気の「Innovation and Design Zone」とカフェ

 

「STYLE Bangkok」では、タイの伝統的な“ランナースタイル”(注:1292年チェンマイで成立したとされる“ランナー王朝”のスタイル)をモダンなデザインで表現した織物や衣装などを含む48の新しい作品を「THE NEW FACES」として紹介。バンコクと北部のチェンマイ、東北のナコンラーチャシーマー、中部のサムットプラカン、南部のソンクラーほかの企業が出展しました。

 

「HOMRAK(ホムラック)」は、バンコクを拠点に活動するデザイナーで、2015年創業の藍染めファッションブランド。「オーガニック天然素材」の服のコーナには多くのバイヤーが訪れました。パイナップルの繊維を使った服、真珠を使ったジュエリー、コットンの服やクッションなどの「Palin Brand」、イタリア・ミラノのバッグブランドとのコラボ商品「matin」のコーナーなども注目を集めました。

 

藍染めのファッションブランド「HOMRAK」

 

タイ独自の「OTOP」コーナー

 

タイは、シルク、コットン、麻素材を使った伝統織物と伝統織物を駆使した衣装(ドレス、スーツなど)スカーフ、ネクタイなどのファッションアイテムも人気です。また、少数山岳民族の織物をデザイン化したエスニックスタイルやタイシルクの伝統と最新のモードを融合させたエレガントなファッションなど伝統の良さを生かした商品作りも積極的に行われています。

 

そうした取り組みは、実は2001年9月にスタートした「OTOP(One Tambon One Product、オートップ)」事業が背景にあります。「OTOP」とは、大分県の“一村一品運動”をモデルにタイ国政府が各地域の資源を生かし、生活水準の向上と良質の製品開発を目的としたタイ版一村一品運動のこと。最初、チェンマイからスタートし、その後、各地に広がりを見せ、タイ全国の県で7000以上の村が主要な製品を製作。その後も新しい製品(衣料品、テキスタイル、ハーブ・スパ・ヘルスケア、木工品、銀製品、陶器、食品・飲料など)が作られています。

 

「Innovation and Design Zone」に注目

一方、会場の中央に設置された「Designers Room &Talent Thai 2019」は、有能な若いデザイナーたちが最新の作品を展示。例えば、大学でジュエリーデザインを勉強した29歳の「PATT」さんは、シルバージュエリーデザイナーとして6年のキャリア。現在、タイ国内で販売していますが、香港やシンガポールへも輸出しています。

 

シルバージュエリーの「PATT」さん

 

また、「PIPATCHARA」さんはフランス・パリの「ジバンシー」で1年間働き、現在、バンコクでレザーのバッグデザイナーとして活躍しています。姉妹で経営しているそうですが、会場では妹さんがブランドの説明や商談に追われていました。「現在、ネット販売も行っていますが、今後は日本への輸出も計画しています」。

 

レザーバッグのブランド「PIPATCHARA」

 

「Innovation and Design Zone」は、DIEPがとくに力を入れているコーナーで、タイ独自のオリジナル性を生かした革新的な商品を紹介。例えば、葦(あし)を使った布やバッグ、木の炭を活用した美容液、唐辛子とライムのエキスで作った口紅、タイハーブのボディウォッシュ、ココナツオイルのリップほかカフェを併設したスタイルでディスプレーにも工夫を凝らしたこともあり、多くのバイヤーが商品を手に取り、担当者らと商談を繰り広げていました。

 

高齢者を対象にした商品も紹介

タイでは、日本と同様、高齢者問題を抱えており、2030年には高齢化率が20%近くになると予測されています。同フェアでもシニアを対象にした健康商品、旅行、化粧品、シューズなど「60+」のコーナーが設けられ、高齢者向けのベッドや介護衣料品なども別のブースで展示紹介されました。

 

にぎわう「OTOP」のブース

(文・西本俊三)

 

 

 

 

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