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夏季セミナーダイジェスト②分科会1ウェボリューションで変えるきもの専門店の未来とは?

PR現代セミナー

2019.08.16

7月30日(火)に開催された PR現代・第54回「夏季セミナー」 。ウェブマガジン『ネクスト・ウェボリューション』ニュース&トピックスでは、3回にわたり、当日の様子をダイジェストでレポートします。今回はその第2回目、午後に行われた分科会1(主にきもの)についてのレポートです。

 

【特別講演】令和時代に優秀な人材を育成する方法とは?

分科会1では、はじめに「人材採用と育成」と題して、(株)ダイヤモンド社人材開発事業室/人材開発編集部の御明宏章氏と(株)ビズリーチ執行役員/キャリトレ事業部長兼マーケティング統括部長の中嶋孝昌氏が特別講演を行いました。

 

ポテンシャルを図る適正検査「DPI」

(株)ダイヤモンド社の御明氏は、まず「多くの経営者は優秀な人材が欲しいと言われるのですが」とした上で、「優秀な人材とはどのような人なのか?という問いに明確に答えられる経営者はほとんどいない」と話しました。

 

同社が考える「優秀な人材」とは、「その会社の中で仕事内容や待遇のこともありますが、一人前になって活躍してくれる人材」であり、「優秀な職業人」とは「高い知的能力や技能・技術を発揮できる人」としています。

 

その判断軸として、一般的なパーソナリティの4つの構成要素「気質」「性格」「態度」「役割行動」について解説。その中で、人の大半の行動は「態度」に表れるとし、「これは後天的。その人の人生で形成される価値観に基づいて行動している」と話しました。

 

最後に、人材採用を効果的に行う手法の一つとして「短時間の面談では見極められない応募者のポテンシャルを測る適性検査『DPI』」を紹介し、参加者全員に体験してもらうワークタイムを実施しました。

 

(株)ダイヤモンド社人材開発事業室/人材開発編集部の御明宏章氏

 

いい人が採用できない時代

続いて、(株)ビズリーチの中嶋氏が「令和時代に優秀な人材を育成する方法とは?」について話しました。

中嶋氏は、はじめに「日本の社会は人手不足が大きな問題になっています。企業では『人手不足』と『IT化』『事業継承』という問題が重点項目になっている」ことを指摘しました。

 

採用マーケットの状況について、「いい人が採用できない時代です」。日本は世界一採用が「難しい」といわれ、「世界平均は40%ですが、日本は86%。必要な人材を確保できていない中小企業が4割近くあります(中小企業庁2015年度中小企業白書「人材確保状況」参照)」。

 

大学卒就職者の離職状況では、「3年間で約30%の離職率になっています。従業員規模別で就職後3年以内の離職率は平均31.8%ですが、従業員が1000人以上だと24.2%、5~29人のところでは49.3%、5人未満は57%。従業員が少ない企業ほど離職率が高くなっています」としています。

 

20代の社員を採用する3つの法則

中嶋氏は「人材採用はマーケティングと同じです」とし、「20代の社員を採用する3つの法則」を次の3点で解説しました。

1、若者と話す。

2、独自の魅力を正しく伝える。

3、より早く、より多くの若者に声をかける。

1の「若者と話す」については、「採用活動の中で『若者の採用が難しい』という声を聞きます。今の若者はまず電話をしない。自分の電話番号を知らない。メールアドレスも知らない。では、『どうやって連絡をしているの?』と聞くと、『ラインです』という。若手の採用を行うとき、ラインで連絡する企業もあるようですが、少し抵抗あるでしょうけど、若者は電話ではなく、ラインで連絡を取っているーー。つまり、そういう若者の状況をよく知ることが大事だと思います」。

 

2について、「多くの求人はパターン化されていて、独自の魅力が伝わりづらい面があります」とし、次の事例を紹介しました。「例えば、Kさんの入社動機を見てみると、入社理由は年収や労働時間、知名度だけではなく、社長や先輩の人柄について、初めて会った時に『君いいね!』と人事に言われる。社長に会った時も背中を押してくれるように『絶対成長できるからおいで』と言われる。つらいこと、厳しいことも包み隠さず伝えてくれて、それでも『好き』になれると聞いた。また、社風では『18名の会社で、階層も少なく、いい意味でなんでもやれる社風に魅力を感じた』と」。

3に関しては、「より多くの若者と話をすることが大事です。採用は、営業活動と同じ。若者と話をする時間をつくることが大事になります」との指摘がありました。

 

(株)ビズリーチ執行役員/キャリトレ事業部長兼マーケティング統括部長の中嶋孝昌氏

 

【事例研究】振袖来店予約が昨年対比247%を実現。Webでは地域関連のキーワードが重要!

(株)紀久屋(岡山県岡山市)事例報告

分科会1の事例研究では、岡山県岡山市のきもの専門店「(株)紀久屋」(上田晃司社長)がWebを使った振袖来店予約の成果について「昨年対比247%を実現した」事例を報告しました。報告者は経営企画室室長の上田哲希氏と三木陽加さんの2人です。

 

店の独自性、地域性をアピール!

(株)紀久屋様は、1976年(昭和51)に創業。93年(平成5)岡山本店新社屋完成、2003年(同15)倉敷店オープン、05年(同17)高知県・四万十店オープン、11年上田晃司氏社長に就任。14年(同26)津山店オープン、19年(令和元年)岡山本店をリニューアルオープンしました。

 

現在、PR現代きもの部門ウェブ戦略担当取締役の神山有史氏と一緒にWebの運用に取り組んでいます。「あと5年以内に振袖名簿が使えなくなる今、振袖集客にはウェブシフトが欠かせません」として「名簿ゼロ時代を勝ち抜くヒント」を紹介しました。

上田氏が振袖、三木さんが着付け教室のサイトを担当しています。

神山氏によると、同社が昨年秋から今年にかけて実践したことは、①サイトのリニューアル ②ブログ更新活動 ③月単位で運用会議 ④ライングループでの更新管理――の4つです。

 

①のサイトリニューアルでは、店の独自性、地域性をアピールすることに。「振袖の来店予約で検索順位を上げるには店の強みと地域性を意識しましたが、今回は岡山・後楽園でロケ撮影(前撮り)ができるという点をアピールしました。それまでは一言も触れていなかった」が、「Webでは地域関連のワードを使うことによって検索が上位に上がる」。

 

②のブログ更新活動では、各店から担当を各2〜3名と曜日を決めて週1回の更新をルール化し、「成人式情報など季節に合わせたテーマで記事を書く」ことにしたといいます。

 

③の月度会議の実施ではSkypeを使って会議し、ユーザー数をはじめ予約から来店数、購入などについての情報を共有するとともに、ブログ人気のランキングでは新人が1位を取ったことなども発表し、人気キーワードを参照した更新計画を作成します。

 

④のライングループではブログを更新した際の報告してもらい、記事の添削とアドバイスを行なっています。

 

こうした地道な活動を行った結果、前年1~5月と今年1月~5月の振袖来店予約数を比較すると、前年が38件、今年が132件、昨年対比247%になり、大きな成果を得ることができました。

 

事例発表を行う紀久屋(岡山県岡山市)の上田哲希氏と三木陽加氏

 

新規客づくりを目的にした着付け教室サイト

着付け教室では、約2年前から新規客づくりを目的としたサイトの運営を始めました。専用ウェブサイトを立ち上げ、ブログ更新による見込み客発見、更新計画とキーワードの選定を行いました。

 

「最初、予約は全然入らなかったのですが、最近少しずつ予約をいただいております。着付けの場合、時期があるようです。秋から着付けを始めたいという方がおられるので、ブログなどでお客さまのお役立ち情報を発信していきたと思います」(三木さん)。

 

「やはりブログを更新し、検索順位を上げることが命だと思います。ブログの記事良かったね! と言ってもらうことよって、社員同士のコミュニケーションが取れるので、ちゃんと書かないといけないと思います。その意味でも仕組みづくりが大事になります…」(上田氏)。

 

「まわりがどれだけ理解してくれているか。パソコン作業は仕事をしていないのではないかと見られがちですが、そうではなく、新しいお客さまを増やすためにやっていることですから、それは会社が理解してやっているので、温かい気持ちで見ていただきたいと思います。それはとても大事だと思います」(三木さん)。

 

神山氏によると、そこでのポイントは、①情報の共有化 ②ルーティン化する ③ゲーム化すること(楽しんでやるということ)です。これからのお客さまを獲得していくには、検索順位が上がるようなキーワードを選定した上で、日々コツコツとブログを書き続けることがいかに重要か。それを「紀久屋」様の事例で伺うことができます。

 

 

【課題解決】きもの専門店の未来とは?

この後、神山氏から「ウェボリューションで変える、きもの専門店の未来とは?」と題し、「紀久屋」様の実践事例から、①ウェブチーム以外のスタッフも含めウェブ集客・記事更新の目的と重要性を理解する ②アクセス解析に基づいた適切な更新計画を立てる ③モチベーションを維持する工夫。更新作業に対する評価・叱咤激励・都度のチェック ④目標と実績の共有――を確認しました。

 

また、「現在のウェブ環境の変化と今後の対策」については、「ウェブ集客力を高める今後の施策」として

①Googleマイビジネスフル活用

②固定ページの見直しと充実

③ポップアップバナーでプロモーション展開

④コンバセーショナルフォームで予約数アップ

について紹介しました。

 

Googleマイビジネス活用は、小売業に限らず、全ての企業にとって有効活用すべきツールです。ユーザーが検索する際、サイトへ到達する前の段階で、閲覧するサイト(店・企業)についての情報を取得できるのがマイビジネスです。基礎情報のほか、ユーザーレビューやイベント情報などを見て、サイトを見るかどうかを判断します。つまり、閲覧する前段階で私たちはすでに評価されているわけです。

だからこそ、マイビジネスの情報を充実させ、レビューを促進する活動が不可欠なのです。

 

検索順位のルール変更を頻繁に行っているGoogleは、直近のルール変更で、情報の鮮度を大事にするという発表をしています。そのためには、ブログやニュースページだけの更新では足りません。ユーザーが検索するキーワードに込めた検索意図を推測し、それぞれのページの内容を充実させていく必要があります。

 

④のコンバセーショナルフォームで予約数アップとは、コンバージョンを促進させるための施策です。比較的新しいやり方なので、今後実証実験をしながら効果測定をしていきたいと考えています。

 

事例研究&課題解決の発表を行ったPR現代きもの部門ウェブ戦略担当取締役の神山有史

 

分科会2では、 人材採用と定着、そして多様化するビジネスモデルに学ぶ、これからのきもの販売の可能性、特にウェブ集客の最新情報の発表を中心に行われ、参加者は真剣にその内容を学んでいた様子が印象的でした。次回第3回(最終回)は、分科会2(主にジュエリー)を紹介します。

(文・西本俊三)

 

 

PR現代のホームページにて夏季セミナー当日のフォトライブラリーを公開中 

 

 

 

 

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