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夏季セミナーダイジェスト③ 分科会2(主にジュエリー)のダイジェスト

PR現代セミナー

2019.08.20

7月30日(火)に開催された PR現代・第54回「夏季セミナー」 。ウェブマガジン『ネクスト・ウェボリューション』ニュース&トピックスでは、3回にわたり、当日の様子をダイジェストでレポートします。今回はその最終回、第3回目、午後に行われた分科会2(主にジュエリー)についてのレポートです。

 

【パネルディスカッション】今、ジュエラーにできることとは何か?

 

分科会2では「JMG(ジュエラーズ・マインドグループ)」花島路和会長のお話のあと、第1部は日本のトップジュエラー三者によるパネルディスカッション、第2部はPR現代ジュエリー部門取締役 三澤慎太郎による増税前後の対策についての発表を行いました。

 

【ネクストショップ・パネルディスカッション】

日本のトップ小売店のホンネトークが炸裂! 顧客創造の秘訣とは?

ビジュピコ vs フェスタリアホールディングスvsハナジマ「魅力ある店はこうして作れ!」

 

ジュエリー分科会の目玉企画であるパネルディスカッションは、日本のトップジュエラー三者による興味深い座談会。いかにして人気店は生まれたのか、これからの宝石店はどうあるべきか、それぞれの追い求めるジュエラーのあるべき姿を忌憚なく語っていただきました。

三者三様のスローガンは、

石部高史 氏「人生フルスイング」

貞松隆弥 氏「ビジュー・ド・ファミーユ」

花島素人 氏「ハナジマに来てよかった」

<パネラー>

BIJOUPIKO GROUP 代表取締役社長 石部 高史 氏

フェスタリアホールディングス(株) 代表取締役社長 貞松 隆弥 氏

(株)ハナジマ 代表取締役社長 花島 素人 氏

 

なぜジュエラーになったのか?

フェスタリアホールディングスの貞松氏はミュージシャンとして活動していましたが、26歳の時、実家の眼鏡店を継いだことからジュエラーになりました。このとき借金を返すために商売をするのではなくそれが気にならないような商売にしようと考えたのが出発点だったといいます。

 

ハナジマの花島氏は宝石店の御曹司として育ち、幼少期から宝石に関する英才教育を受けて育ちました。学生時代にすでに宝石の勉強をはじめるなど、なるべくしてなった生粋のジュエラーです。

 

ビジュピコグループの石部氏は徳島の畑の真ん中に開いた1号店から全国に展開する一大グループを築きました。50歳での引退を公表するなど、斬新な発言で序盤から会場を盛り上げます。

 

これからの宝石店のあり方について

貞松氏はマーケティング的な観点から、現在消費者はバブルの時よりもお金を使っているのにジュエリーが売れていないことについて、携帯など「つながる」ことにお金をかけているのではないかと分析。つながるという精神価値マーケットについて解説してくれました。精神価値を重要視していないジュエリー業界の人こそが、実はジュエリーのことを一番知らないのではないかと参加者に投げかけたのです。

 

一方花島氏は、お金儲けはそんなに難しいものではないという見解でした。まっすぐに正々堂々と商売をしていれば、必ず賛同する人やついて来てくれる人が現れるという考えです。ただ、石部氏や貞松氏の意見と同じく、時代を読み間違える人や自分の立ち位置がわからない人では難しいだろうということでした。「うちはうちなりのやり方で」と、堅実な老舗ならではの考えを述べた花島氏は、この日もお母さまの遺作のブローチを着けてこられて、ジュエリーの精神価値を体現されていました。

 

石部氏にとっての宝石店の将来は、大手が生き残るパワーゲームになるとの予測。自店ではビッグピースを取りそろえて富裕層を囲い込み、ワンプライスで勝負する信用される店づくりを構想しているそうです。

 

7月20日にオープンした新たな御徒町本店は、どうしたら今後宝石店が生き残れるかの答えがコンセプトになっているといいます。御徒町の雑多なイメージを覆すモダンな店舗設計で、これからの御徒町のジュエリータウンのあり方に一石を投じています。

また、展示会を開かないのが自慢だといい、社員の働き方改革にもしっかり対策をとっているということです。

 

これに対して貞松氏は、ジュエリーの価格をむしろ高く設定したいと述べました。石部氏とは富裕層を狙うことに共通点はあるが、二極化する所得層の両方を取り込む考えを示しました。ピーク時に3兆円弱だった国内ジュエリー市場は今や1兆円弱。失われた2兆円は、精神価値マーケットにあると説きました。

 

花島氏はジュエリーの買い物の楽しさについて語り、どんな層の顧客も等しく大切にする徹底した地域密着の商売で、各々の人の幸せ感に寄りそう方針を、花島家の家訓をひいて紹介しました。

 

1兆円マーケットを突破するには?

1兆円突破については三者とも、ごく近い将来のことであろうと答えました。貞松氏は業界人が自らジュエリーを「不要不急のものだから売れるわけがない」と捉えている側面を指摘し、欧米のジュエリーに対するお金のかけ方から学ぶべきことがあると力説しました。石部氏の展示会への姿勢を聞き、催事が悪いのではなく催事のあり方に問題があるのだとも語りました。

 

石部氏は1兆円マーケットになれば、ますます破綻する企業が増えるだろうと予測。ジュエリー市場を活性化させるために、もっと良い商品をたくさん作ってほしいとメーカーに対する要望も述べました。

 

花島氏は価値観や生活スタイルが目まぐるしく変化する中で、変わらないジュエリーの精神価値を大切に、アフターフォローの大切さを強調。

 

天才肌の石部氏は刺激的な発言満載で、大いに場を盛り上げてくださいました。セミナー後になんとしてもビジュピコ御徒町本店を視察に行きたいと思った参加者は多いようです。貞松氏は石部氏とまったく異なるアプローチながら、鋭い市場分析力で着実な未来予測を導き出し、石部氏との対比をわかりやすく提示してくれました。花島氏は終始、ジュエラーとしての王道を極める安定感のある発言で全体を引き締めました印象でした。

 

【事例発表&課題解決】秋の増税に向けて、ネクストショップの対応策は何か?

(株)PR現代 ジュエリー部門 取締役 三澤 慎太郎

 

第2部では増税前後の対策について、キャッシュレス対応やリ・ビジネスの推進、Web対策などについて解説しました。

 

 

ピンチでもありチャンスでもある増税

10月以降、政府のキャッシュレス優遇策についての詳細とそのメリットを紹介。期間限定の恩恵を最大限得られるよう早急に申し込みすることを強く勧めました。税率が変わるのを機に値札の付け替えにも言及。高付加価値化を推奨しました。

また、Web対策を核とした4つのシフトチェンジを提唱。

 

●高粗利化の対策へのシフトチェンジ

●顧客の高齢化対策へのシフトチェンジ

●Re対策へのシフトチェンジ

●Web対策へのシフトチェンジ

 

以上4つのアクションを起こすための具体的な手法について述べました。過去の増税後に起こった現象を踏まえ、今回の増税前後に打つべき手は何なのか、予測されるトレンドへの対応策を参加者に呼びかけました。

 

また、高粗利の実現やRe対策へのシフトチェンジについての挑戦事例として、JMGメンバー店でもある、山形県の宝飾専門店(株)ベルティーサイトウの齋藤繁喜社長と、デジタルジュエリー協会を主宰する(株)ビジュー・サトウの佐藤善久社長が登壇。在庫負担がなく、かつワンツーワンいにょる顧客満足度の高いこれからのジュエリービジネスについて紹介がありました。

 

ジュエリー専門店として、自社の存在意義は何か? また増税という大きなターニングポイントにあって今後どのような店づくりに取り組んでいけばよいのか、大きなヒントがちりばめられた分科会でした(おわり)。

(文・嵯峨紀子)

 

 

PR現代のホームページにて夏季セミナー当日のフォトライブラリーを公開中 

 

 

 

 

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