「近江のおもてなし~五感を刺激し3世代で楽しむ和の祭典~」開催!
2019.11.26
“和の心”を近江から発信!
主催「和の祭典『近江おもてなし』実行委員会」
きものを中心とした“和の心”を近江から発信するイベント「近江のおもてなし~五感を刺激し3世代で楽しむ和の祭典~」が11月23日(土)、滋賀県大津市の「びわ湖大津館」で開かれ、快晴のもと大勢のお客さまでにぎわいました。「和の祭典『近江おもてなし』実行委員会」が主催し、琵琶湖撫子協会・びわ湖大津館共催、滋賀県、県教育委員会、大津市ほか後援。今年で2回目になります。
宇野ひと美実行委員長
和の文化、伝統美を継承
同イベントは、「琵琶湖撫子協会」の宇野ひと美会長が実行委員長として昨年10月、「近江のおもてなし~五感で楽しむ和の祭典~」と題して第1回目を近江神宮で開催しました。
宇野さんはきものに特別の想いがあり、「母や祖母のきものに袖を通してみたところ、温かいものや喜びを感じました」と言います。「母や祖母、当時の想いまでも羽織っているように感じ、きものや和文化に関心を持つきっかけになりました」。
そして、「きものをはじめとする和の文化、伝統美を継承していくことで、人と人が繋がり、信頼感や共感などの想いが生まれます。それが『和の心』だと思います」として、同イベントを主催することになったそうです。
ステージでは、きものショーをはじめ、百人一首舞と詩歌剣扇の舞、クリスタルボウルと古事記の語り、トークイベントとして「きもの語り」などが行われ、ブースでは陶人形、お茶席、折り紙体験、和紙雑貨、お茶、和菓子、琵琶湖パールなどの物販コーナーも。
きもの姿の参加者
「NPO法人きものを着る習慣をつくる協議会」滋賀支部増倉昭二代表がトーク
トークイベントの中で、「NPO法人きものを着る習慣をつくる協議会」滋賀支部代表の増倉昭二氏(「むかしきもの いまきもの和蔵代表)が「知って得する『きもの言葉』」を紹介しました。
「NPO法人きものを着る習慣をつくる協議会」滋賀支部代表・増倉昭二氏
同協議会は今年8月、“浴衣でミシガンクルーズ”イベントを実施したところ、170人のお客さまが参加しました。また、「東日本大震災をきもので応援しよう」と、タンスに眠っているお客さまのウールのきものを震災地に送り、震災地の方がウールのきもので小物などをつくり、それを販売。収益金を震災地に送っています。そのほか、40歳~80歳の女性を対象にした“振袖パーティー”を企画・開催していますが、「参加者に喜んでいただいております」。
若い女性もきもので参加
今回の「知って得する『きもの言葉』」では、「左うちわ」の意味や「袖にする」「ない袖は振れぬ」など「袖」にまつわる話、「なごや帯」のいわれ、「藍染めを着ていると蚊に刺されない」といったきものとその言葉の意味、背景などについて披露しました。
(文・西本俊三)
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