きもの美人が街を往く・2019 秋分(2019/9/23)
二十四節気着物花saku 2019.09.239月23日は秋分(しゅうぶん)です。
昼夜の長さが同じ日。これから次第に日が短くなり、秋の気配が深まります。
先日、少し遅めの夏休みをいただき長野に旅行に行ってきました。
そこで訪れたのが「水引の郷 山都飯田」です。
贈答品や季節の飾り物に結び、心を込めるために用いられる「水引」
水引には人と人との縁、心と心を結びあう意味が込められています。
「飯田水引」は300年余の歴史があり、その品質の高さから日本の皇室に献上され、
相撲力士の大銀杏の元結にも使用されています。
私たちの生活の中でなじみが深い水引といえば「ご祝儀袋」ですね。
「水引の郷 山都飯田」には、数百円のお手頃な価格のものから
25,000円という大変高価なものまでありました。
25,000円のご祝儀袋は一般的なものに比べサイズも2倍近かったのですが、
目を引いたのは中央に飾られた水引でできた大きな鶴。
羽根からくちばしまで細かな細工が施され、職人さんの高度な技にため息……でした。
水引需要の減少とともに、美しい水引細工を作れる職人さんの数も減ってきているそうです。
近年では、結納品、祝儀袋、正月飾り、御札など伝統的な工芸品のほかに
ピアスやブローチなどのアクセサリーなども販売しています。
時代の移ろいとともに工芸品からアクセサリーへと需要が変化しても、
水引の持つ「ご縁をつなぐ」という意味は、この先ずっと引き継いでいきたいものですね。
↓水引体験(要予約)もできます。「水引の郷 山都飯田」はこちら↓
http://www.santo-iida.jp/
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季節に合わせて着たい柄
秋祭、菊、紅葉、竜田川、葡萄(ぶどう)、銀杏(いちょう)、柿、栗、
団栗(どんぐり)、薄(すすき)、稲穂、山茶花(さざんか)、吹寄せ、蔦(つた)、松葉
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