きもの美人が街を往く・2018 啓蟄(2018/3/6)
二十四節気着物花saku 2018.03.063月6日は啓蟄(けいちつ)です。
陽気に誘われ、土の中の虫が動き始めるころのこと。
啓蟄の末候は、菜虫蝶と化す。
冬を過ごしたさなぎが羽化し、蝶に生まれ変わるころ。
やわらかな春の日を浴びて、羽がみずみずしく輝きます。
蝶は吉祥模様のひとつとしてお祝いの席にふさわしい柄です。
幼虫から成虫に美しく姿を変えることから
女性の美しさを表わす柄として古くから愛され、
「長(ちょう)」と同様の読み方から長寿、不老不死の象徴でもあり、
向蝶、伏蝶など、有職文様にも描かれています。
世界各国で蝶は「喜び」や「幸せ」の象徴として愛されている柄ですが、
フランスでは一つの場所に留まらず、花から花へと飛んでいくことから
「気まぐれ、移り気」というマイナスイメージもあるようです。
きものの柄の意味を知ると、選ぶ楽しみ、着る楽しみがさらに広がります。