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実践実例レポート 次世代のお客さまづくり

新型コロナウィルス対策と今後についての呉服店アンケートレポート

取材・文:西本俊三

きもの専門店新型コロナ 2020.03.24

新型コロナウィルスが世界で猛威を振るっています。日本においてもサービス業をはじめさまざまな業界が打撃を受けています。呉服を扱う業界も同様ですが、このたびは各地のきもの専門店にアンケートをお願いしましたのでここに紹介いたします。

 

質問項目は次の2項目です。

1)現在のコロナウィルス対策について

2)今後の対策について

 

呉服各店はできるだけ平常通りの行動に努めています。

大きく物の考え方を変える /「趣味のきもの染織近藤」(岡山市、近藤典博会長)

1)大変な時代ですーー大きく物の考え方を変えなければなりません。我々はお客さまに寄り添ってサービスに心がけることが本意なので、平常通りの行動に努めています。初めての事案なので、特にありませんが、お客さまの目線にしたがって行動・事業を勘案しています。

和洋空間の展示会を開催(令和2年3月5~7日)――着物生地を利用して洋服を作成したところ、想定外に来客がありました。会場入口に消毒薬を準備し、マスクが必要の方にはマスクプレゼント。お客さまに了解を得てマスクを着用して販売。入卒の時期なので、きもののお手入れキャンペーンを張っています。

内務整理=日頃できない名簿の整理、仕立物・加工品の整理等。新たな企画会議。外商強化=日頃留守の家庭が多いので、訪問強化をしています。

 

2)レンタルのお客さまより相談がありました。弊社ではレンタルがほとんどありませんでしたが、3組ほどご相談があり、レンタルの規約を作成いたしました。呉服専門店として、品格のある店舗として、研鑚を積み重ね、これからもと気を引き締めているところです。

 

今後は個人で楽しめるイベントやネット販売を強化/「ウメショウ」(岐阜県瑞穂市、梅田一社長)

1)特に対策は取っていません。例年通りこの時期は前撮りの営業をしています。大催事は大きく数字が出来にくくなっていることから、こまめに催事(内容を変えた)またはイベントを実施していきます。

 

2)毎日を販売日と考えて、より店頭を大切にして適切な営業をしていく考えです。いろいろな催事を実施する。文化的な行事は控えて、個人で楽しめるイベントを回数増やして実施していく。ネット販売をより強化していくことを考えています。

 

個々のお客さまに合わせた対応が大切/「うつくしきもの松屋」(神奈川県逗子市、宝子山賢祐社長)

1)3月15日(日)に予定しておりました林家たま平さんの独演会を中止いたしました。卒業式で着用予定だった着物や袴のレンタルについて、キャンセルのお申し出があった場合は全額ご返金にて対応しています。

 

2) 3月6日(金)~8日(日)店内にて開催した専門家をおよびしての「きもの相談会」では、来場予定が16名で、実際に会期中に14名の方が来場されました。コロナ騒動に関しての受け止め方は、お客さまによってかなり個人差があるので、お客さまにご来店いただく動機づけを画一的ではなく、お客さまの内容に合わせて明確にご提案していくことができれば、この状況下でもご来店いただく糸口を見つけることができるのではないかと思っております。

 

コロナピンチをチャンスに変える/「京ろまん」(奈良市、郡史朗社長)

1)4月のきものパーティーは秋(10月)に延期。10人以上の集まる会議等はできる限りネット会議に変更。食事会・二次会等は控える。各店に消毒液、マスク着用指示。ダイレクトに影響のある訪日外国人向けきものレンタル店等は時短。

 

2)訪日外国人向けきものレンタル店は、日本人向けメニュー(アンティークきもの、花魁撮影等)を増やし、日本人の利用を促す(花魁撮影は3月21日現在で100件を超し、新たなメニューとして今後も加えます)。

きもの販売は全く影響はなし。展示会も通常通り(売上昨対120%)。卒業袴レンタルは、当社のスタジオ利用で写真撮影プランに変更。売り上げは全体でマイナス17%、その分を振袖売り上げでカバー。コロナピンチをチャンスに変えようとモチベーションアップ中。

 

分散動員を徹底する/「うめおか」(姫路市、梅岡良子社長)

1)受付、各階入口、各店頭に除菌スプレー、シートを置く。社員のうがい、手洗いの徹底。できる限りのマスク着用。観桜会の中止。

 

2)展示会については、分散動員がしやすいので、その徹底。社員との人間関係が濃い場合は社内の取り組みと話をして安心していただける様子を伝える。

 

できるだけ普段通りを意識/「むかしきものいまきもの和蔵」(滋賀県草津市、増倉昭二代表)

1)特に取っておりません(各々が除菌の対策をしている状況――手洗い、マスク、除菌スプレー)。

 

2)3月末、店内展示会(3月24日~27日)を予定しており、作家を招いての展示会でしたが、この10日間のウィルス騒動で商店街、店内共、来客数が少なく、展示会は実施しますが、作家のお手伝いは取りやめいたしました。

 

現在は従来通りの計画で推移/「みやび」(広島市、中野富博社長)

1)基本的な感染予防対策を実施(店頭にてアルコール消毒、手洗いの励行等)。

 

2)従来通りの計画で推移(特別に変更なし)。現在は、状況を見ている段階。出店エリアによって動きは違う(路面、テナント)。最悪の状況を考えて、先のことについては考えている最中。

 

状況に応じて対策を考える/「きものぎゃらりぃ和(やはらぎ)」(和歌山市、増田和則社長)

1)スタッフのマスク着用。着装時にはいつもよりシンプルにスピードアップ。接客時にはお客さまと少々距離を取る。店内をより丁寧に清掃。スタッフの手洗い等まめにする。

 

2)今のところ予定している催事等はすべて予定通り粛々と実行していくつもりですが、これ以上感染が広がれば状況に応じて対応してゆきます。

 

3月以降の会議や企画等はほぼ中止の状況/「万葉しぎや」(東京都、郡成憲会長)

1)当店では騒ぎが大きくなる前は特別な対処はしませんでした。来客はほぼ顧客のため、お互いに気使いをしているため、不安はありませんでした。2月21日~23日の3日間、「染の小道」(西武新宿線の中井駅を中心にして染色関連の皆さまを中心に中井、落合地域の商店街の有志で毎年この時期に開催される催し)が開催されました。毎年多くの人が遠くから集まって来られますが、今年はコロナの影響で昨年より4割ほど少なかったと聞いております。

 

当店では3年ほど前から「貴女に合う和色診断」を無料にて開催しています(商品等は販売せず、診断のみ)が、町全体の来客が減少する中、前に診断された方が友人と一緒に診断に来る方が増えて、昨年より増えました。この3日間は色見本(3尺ほどの長さ)を両胸に当てて診断をするため、誰もが見本生地に触れるために、入口ではエタノールで作った消毒液で両手を消毒していただき、色診断させていただきました。帰りにも再度消毒をしてお帰りいただくようにしました。当店の方はマスクをしたままでお話をさせていただきました。

 

3月以降の会議や企画等はほぼ中止になりました。特に3月15日(日)「早比楽美装きもの学院」の創立30周年の会が福岡の西鉄グランドホテルで開催予定でしたが中止になりました。東京からは14日~16日まで観光を兼ねての出席でしたが、ホテル、バス会社、観光先の食事等々キャンセルすることとなりました。4月26日(日)には京王プラザホテルのレストランで総会(美装きもの学院関東本部)を食事会と合わせての予定でしたが、中止して様子を見ることにしました。今年12月6日(日)は京王プラザホテルにて関東本部の20周年を開催予定です。コロナが長期になれば心配が増えるため落ち着きません。早い終息を願うしかございません。

 

2)特別な対策は取れず、必要な動きの時(外出)はマスク着用、帰宅後は手洗い、うがい等、繰り返しております。

 

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