東京カジュアルキモノ展講演「マーケットとメディアとメッセージのポイント」
2019.03.20こんにちは、PR現代の下島です。
3月13日(水)・14日(木)の2日間、BtoBのきもの展示会「東京カジュアルキモノ展」が日本橋富沢町のサンライズビル4階にて開催されました。
この展示会、名前は「カジュアルキモノ」と謳っていますが、内容はその名称とはちょっと違う企画展です。
催事じゃなくても売れる商品(売ってみたい商品)、リピーター客づくりにつながるインナーアイテムやアクセサリーなど興味深い商品がたくさん出品されています。
着物を着る方の声に応えるきもの、小物、関連グッズ、サービスなどの紹介企画展という印象。
「着物を着る人の声に応えるオールアバウトきもの展」といった方がふさわしいかもしれません。
今回は前回よりも来場者も2倍に増えたそうでこの分野への関心の高さが伺えます。
その企画展の初日、私と弊社ウェブ担当取締役の神山有史が「ウェブとリアルの融合によるお客さまづくり」について講演させていただきました。
今回はその内容の一部を公開します。
顧客起点で捉えるべき「新時代のカジュアルきもの」
まずは、カジュアルきもの、フォーマルきものとよく言いますがその定義について私の考えをお伝えしました。
●「カジュアルきもの」=着て楽しむきもの、毎日を彩るファッションアイテム
・お出かけしたい日 ・お食事会 ・女子会 ・ゆっくりしゃべりしたい日
・婚活パーティー ・お散歩 ・旅行先 ・雨の日
※ユーザー起点、供給側が提示してきた素材区分、アイテム区分ではない。
●「フォーマルきもの」=身だしなみを重んじ「式」で着用するきもの
※これまでのカジュアルとかフォーマルというくくりわけ、概念が今の時代に合っていないのでは?
ファッションとしてのきもの論ですから、どれが正しいということはありませんが大事なのは、それぞれのお店、ブランドにおけるフォーマル、カジュアルの意味をきちんとファンに伝えることができるようにしておくことだ思います。
そして、決してカジュアルきもの自体をを売ろうとしないこと、大切なのは次世代のお客さまをつくること。そのためのアイテムやサービスをしっかり提供し、着る人、着たい人を応援すること、増やすよう啓蒙することだということをお伝えしました。
成果を出すために意外と忘れがちな、でもとっても大事なこと
アメリカの著名な経営コンサルタントであるダン・S・ケネディー氏が提唱する「成果の三角形」。これは、意外と大事なことだと思います。
マーケットとは誰が何を求めているかということ。メッセージは伝えたい価値・思い、メディアは文字通りどの媒体を通じて発信するかということです。
「顧客が求めているのはドリルではない、穴である」(ドラッカー)
そう、お客さまは商品やサービスの先の幸福感や便利さ、安心、有益性を買っているのです。
後半は、弊社ウェブ担当取締役の神山有史からお伝えさせていただきました。
現状、弊社クライアントのきもの小売店の一般的なカジュアルキモノに対する傾向、
そして販売機会、最後に成果を出すためのウェブサイトのポイントを紹介させていただきました。
理想的な見込客発見のために必要なウェブサイトの7つの条件
1.コンバージョンしやすい
2.検索順位が高い(keywords)
3.役立つ情報が豊富
4.スマホに最適化されている
5.人間工学に基づいている
6.地域密着
7.センス・デザイン性
情報発信のポイント
①カジュアルきものを楽しんでいる姿をアピール
②着用提案・体験イベント・ワークショップの提案
③着付け教室・お手入れ等を入り口に
④商品提案は2ndステップ・3rdステップ
大事な考え方やテコ入れのポイントのみの紹介でしたが、具体策はぜひ弊社、PR現代までお問い合わせ下さい。
なお、BtoBのきもの展示会「東京カジュアルキモノ展」は年に2回、日本橋サンライズビルで開催されています。今後の日程などは「カジュアルキモノプロジェクト(株)三勝内」 TEL03-3661-8859まで。