Next Webolution|Next Webolution|PR現代

トップインタビュー 挑戦する経営者たち

伝統の技術を駆使した「工芸建築」の新社屋が完成! 「きもの文化」の発信地として「細尾」

「株式会社細尾」(京都市)代表取締役社長 細尾真生氏

きもの業界細尾 2019.09.06

 

社   名   株式会社 細尾

代 表 者   細尾真生氏

創   業   元禄年間(1688年)

設   立   1960年(昭和35)

本   社   京都市中京区両替町三条上ル

取扱 商品   帯、きもの、テキスタイルの企画・製造・卸・輸出

ホームページ  http://www.hosoo.co.jp

 

「株式会社細尾」(京都、細尾真生社長)は、本社ビルの改装工事を約1年間かけて行ってきましたが、このほど完成し、関係者らを招いてお披露目の会を開きました。新社屋は、「きもの文化」の発信地として伝統的な左官技術をはじめ職人の手技による「工芸建築」を象徴した建物(5階建て)です。

 

1、2階は“旗艦店”と位置づけし、西陣織の技術や素材を用いたテキスタイル、ファニチャー、ホームコレクションなどを紹介する「HOSOO FLAGSHIP STORE」をはじめ、1階奥にティータイムを楽しむことができる「HOSOO LOUNGE」、ギャラリースペースの「HOSOO GALLERY」をオープンしました。3階は人間国宝作家の作品を中心としたきもの、帯を一堂に揃えたショールームとなっています。これを機に細尾社長に話を伺いました。

 

細尾真生社長

 

 

西陣テキスタイルの総合的なモノ・コトを提案する“旗艦店”

――はじめに、今回の新社屋についての考え方をお伺いできればと思います。

 

「弊社は、元禄年間、京都・西陣で織屋として創業しましたが、大正12年(1923)に祖父が問屋業に業態を変えました。以来、西陣織を中心に取り扱い、今日に至っておりますが、現在、人間国宝作家のきものと帯をはじめ、10年前より始めた西陣織の伝統素材と技術を駆使したテキスタイルの事業が海外も含めて順調に成長しています。西陣織を中心とした日本の染織文化をテキスタイルとしてさまざまな分野で活用し、国内外の皆さまにご覧いただきたいという思いで1年かけて改装しました。『きもの文化』の発信地となる拠点にしていきたいと思っております」

 

――新社屋は「工芸建築」ということですが……。

「建物の外観は黒漆喰の手仕上げに3mmの純金箔のめじを入れ、4種類の自然の土を積み上げた『版築』の土塀を建物の外と内で使っています。日本の伝統的な左官技術をはじめとする職人の手技を駆使した『工芸建築』です。まず、1、2階を“旗艦店”として西陣織の技術や素材を用いたテキスタイル、ファニチャー、ホームコレクションなどを展示・紹介する『HOSOO FLAGSHIP STORE』ですが、1階奥はティータイムを楽しむことができる『HOSOO LOUNGE』を設けました。こちらは一般の方にも入っていただけるカフェスペースですが、今回、平安時代の公家文化から生まれた女性のきものの配色美『かさね色目』をテーマにしたオリジナルの『マカロン』と柚子や胡麻をあしらったオリジナルショコラを提供させていただきます。ラグジュアリーな空間でくつろいでいただければと思っております。5階には西陣織テキスタイルを使った扉を製作しましたが、これは外壁に使えるようガラスとFRP(繊維強化プラスチック)の先端技術を組み合わせたものです。夜のライティングで織り柄が白く浮き上がるようデザインしていますが、紫外線にも耐え、燃えない工夫を施しております。世界初の試みなので、現在、特許申請しているところです。それと、西陣織テキスタイルに関して、『B to B』でラグジュアリーホテルや世界のラグジュアリーブランド、デザイナーコレクションに採用していただいておりますが、今後は一般のお客さまにも使っていただけるよう1階ショップの『HOSOO FLAGSHIP STORE』で情報を発信していきます」

 

1階「HOSOO FLAGSHIP STORE」

 

日本の染織産地を紹介する展示スペース

――2階はギャラリーになっていますね。

 

「2階のギャラリーでは、『THE STORY OF JAPANESE TEXTILES-日本の美しい布―』と題して今年12月14日まで北海道から沖縄までの代表的な染めと織りを展示していきます。雑誌『ミセス』と提携し、12代目の細尾真孝が2年間にわたって日本国内33ヶ所の染織産地を訪ね歩き、布の技巧や美しさを『布のコレクション』とともに構成して展示するものです。越後上布、黄八丈、大島紬、結城紬、塩沢紬、山形の紅花染、江戸小紋など多種多様な染めと織りの素材と道具、製品などを紹介しています。また、幅180㎝の広幅織機を設置し、1万本の縦糸をスクリーンに見立てて各産地の魅力を映像で映し出して行きます」

 

2階「HOSOO GALLERY」

 

 

――3階のショールームは今後どのような形で展開されるのでしょうか?

 

「3階は弊社が取り扱っている人間国宝作家のきものと帯を取りそろえており、従来のお取引先様を対象にした卸部門ですが、今後はお取引様を通じて全国のお客さまが京都にお越しの折に立ち寄っていただくサロンにしていこうと思います。今までの卸としては、こちらから各地のお取引様に出向いて行き、そこでビジネスをする形でしたが、これからはそういう形はもちろん従来通りありますが、京都に来ていただき弊社のサロンをご活用いただければと思っております。きものに関わるメンテナンス的な機能、例えばきものをお預かりするといったサービスを備えながら、お客さまの“きものライフ”を楽しんでいただくお手伝いをさせていただこうと思います。“365日きものサロン”として活用いただければと考えておりますが、サロンでは会員制度も設けて行きたいと思います」

 

5階西陣織テキスタイルの扉

 

(メモ)「伝統と革新」をテーマに新しい物づくりにチャレンジする細尾。伝統のきものと帯のほか、西陣織のインテリアファブリック、ファニチャー、クッション、バッグなどを国内外に情報発信を続けていますが、新社屋では一般のお客さまにも同社が手掛ける事業を広くアピールしていきます。今後の展開がますます楽しみです。

(文・西本俊三)

 

Next Webolution|PR現代

メールマガジン

MAIL MAGAZINE

マーケティング情報や当社からの
お知らせ(無料メールマガジン)をお届けいたします。

お申込みはこちら