京都工芸染匠協同組合・世界213ケ国のきもの「2020着物に世界を映す」 京都市京セラ美術館で開催
2020.10.22
京都工芸染匠協同組合(竹鼻進理事長)はこのほど、「2020着物に世界を映す」のタイトルで世界213ケ国と地域をイメージして制作されたきものと帯を京都市京セラ美術館2階で開催し、「世界はきっと、ひとつになれる」というメッセージを発信しました。
213ケ国のきものを展覧
同イベントは、「一般社団法人イマジンワンワールド」(高倉慶応ファウンダー、手嶋信道代表理事)がKIMONOプロジェクトで進めていた世界213ケ国のきものと帯を広く紹介するもの。
多くの人でにぎわう会場
オープニングセレモニーに各国の大使らが参加
同プロジェクトは、福岡県久留米市の呉服店「蝶屋」高倉慶応社長が2014年5月、2020年7月開催予定だった東京オリンピックに向けて世界のきものを制作しようとKIMONOプロジェクトをスタート。同年8月「一般社団法人イマジンワンワールド」を設立し、同プロジェクトの運営母体として活動を始めました。
その後、11月の「きものサローネin日本橋」で6ケ国のきものを発表し、多くの賛同者や制作者の共感を得ながら各国のきものや帯の制作を進めてきました。その間、新聞、テレビなどのメディアで同プロジェクトのことが大きく紹介されたのをはじめ、アメリカ・ロサンゼルス、イタリア・ミラノなどでパレードを実施。国内で開かれるイベントや式典などできものプロジェクトのPRを兼ねたショーなども行ってきました。また、18年4月には100ケ国完成披露式典を久留米市で開催し、19年6月にはG20大阪サミット各国首脳のお出迎えなどで同プロジェクトを紹介。そして、今年7月213ケ国のきものが完成しました。
オープニングセレモニー
「2020着物に世界を映す」では、初日に各国の大使や関係者らが集まりオープニングセレモニーが行われ、手嶋代表理事と高倉ファウンダーが展覧会の意義についてあいさつしました。期間中、きもの制作に携わった同組合の組合員をはじめ、染織作家、京都のきものメーカーら代表、関係者が展覧しました。
(文・西本俊三)