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「きものが好きな子から辞めていく」を止めるために

2019.05.02

今そこにある「人」の問題

こんにちは!PR現代の神山です。平成から令和への時代が変わり、そしてゴールデンウィーク真っ只中。行楽地はどこも大混雑で、高速道路は渋滞し、あちこちで火事や事故なども起きているようです。テレビはどのチャンネルも「令和」にまつわる番組であふれています。しばらく令和フィーバーが続くのでしょうか。お祭りムードで人々のお財布の紐が緩んでくれればいいのですが、ゴールデンウィーク10連休に対する印象は、半分以上の人が歓迎できないというアンケート結果なのだとか。滅多にない10連休ではありますが、置かれている状況は人によって大きく異なります。なかなか難しいものですね。さて、本題に入ります。

 

タイトルの「きものが好きな子から辞めていく」は、ある契約先の女性スタッフが話してくれた実際の言葉です。着物が好きでお店に入ったけれど、想像と大きく違った現実を受け入れられずに辞めていった同僚が残した言葉なのだそうです。このお店に限らず、今着物専門店では

・入社した新人が定着せずに辞めていく
・そもそもいい人材を取れない
・これからという若手スタッフが退社する

といった状況が起こっています。これは着物専門店に限った話ではなくあらゆる業界で共通の大きな課題です。その証拠に、今放送中のTBSドラマ「わたし、定時で帰ります。」では、今注目を集めている「働き方改革」に焦点をあて、残業問題や採用、教育、ライフワークバランスなどをテーマにしています。前回も今ドキの新人の傾向や会社での扱いの難しさなどをデフォルメしつつ描いていました。

 

世代間ギャップでは済まされない

なぜ、採用した新人、それも着物が好きだからという理由で入社した新人から辞めていくのでしょうか。聞けば、自身の役割や人間関係など原因は一つではなく色々な問題が絡み合ってということのようですが、やはり一番は、着物が好き=着物の楽しさをお客様やまわりの人と分かち合える職場だと思っていたが、課せられる職務は、着物を売ることだったということです。もちろん着物を売ることはわかっていたし、それが販売員の仕事なのだと理解していたのですが、買ってもらったばかりのお客様に、翌月もその翌月も売り込まなければならないというプレッシャーや罪悪感に押しつぶされてしまったのかもしれません。着物専門店は営利企業であり、売上目標があります。目標に届かなければ上司や店長から厳しい指示が出ます。まさに理想と現実のギャップです。

仕事歴が長ければ長いほど、「何を甘ったれたことを言ってるか」と若手スタッフの主張に真っ向から否定意見をぶつけてしまいそうですが、そうやってこちら側の主張をぶつけたところで問題は解決せず、人が辞めていく現状はとまりません。どうしたらそんな現状を打破し、若手にやりがいを持ってもらいいきいきと働いてもらうことができるのでしょうか。私も同じ悩みを抱える一人であり、簡単に答えが見つかりません。

 

直感と論理をつなぐ思考法

そんな中、ちょっとしたカルチャーショックというかインパクトのある本に出会いました。部下のスタッフが教えてくれた本なのですが、それは「直感と論理をつなぐ思考法」という本です。株式会社BIOTOPEの代表である佐宗邦威さんという方が書いてます。この佐宗さんは、P&Gで「ファブリーズ」や「レノア」を担当し、髭剃りの「ジレット」のブランドマネージャーをし、ソニーへ移籍。その後独立するという華々しい経歴をお持ちの人です。

さて、この本の何がインパクトがあったのかというと、それは、あえて「論理」からはじめないというキャッチコピーとその後につづく端書の文章、『「それはただの妄想だ。まず根拠を示せ!」いま、そんな常識が通用しなくなりつつある』という言葉です。

 

日頃、Googleアナリティクスやサーチコンソールといったウェブツールを使い、事実というデータに基づいて仮説を立て、検証するという作業を行なっている私にとっては、あまりに真逆の主張だったからです。
この本の中でたびたび登場する「他人モード」という言葉。これは、いつもデータやマーケットリサーチなどを通して、ビジネスマンの多くは「他人にとって、何が望みなのか?」「何が課題なのか?」という他人モードで思考する癖がついてしまっていて、自分は何がしたいのかという「自分モード」を忘れてしまっているというのです。

 

PCDAを回し、カイゼンし仕事をこなしていくと確かに大きな失敗をせずに成果を積み上げていくことはできるが、これまでの延長戦の仕事しかできないのだと著者は言います。そこで、妄想から始めようと呼びかけます。妄想と表現されていますが、別の言葉で「ビジョン」とも語っています。著者はビジネスを成功に導く思考法として「カイゼン思考」「戦略思考」「デザイン思考」そして「ビジョン思考」という思考の違いを紹介しつつ今の時代は「ビジョン思考」が必要であると説いています。PDCAのような単純な言葉として妄想を妄想で終わらせることなく、しっかりビジネスとして成果を導く方法として「妄想→知覚→組替→表現」の4段階サイクルを推奨していました。

 

経営者や経営幹部の「自分モード」

話を戻したいと思います。この本に書かれているように、そもそも自分の会社は誰のために何をする会社なのかという根源的な問いがあると思います。現実的には数字に追われ、その数字を達成することが目的化してしまいがちですが、それら根源的な問いに対する自身の答えは何でしょうか。そしてその答え(思い)は働くスタッフと共有できているでしょうか。私は、そんな問いかけを著者から突きつけられた思いでした。

 

私たちは、当然のことながら数字のために仕事をしているのではなく、会社の理念やミッションを実現するために働いているはずです。今、会社や社員一人ひとりの心の中にあるギャップを埋めるためには、この本の著者がいうように発想や視点を切り替える必要があるように思います。もし、同じような課題をお持ちならこの本はオススメです。妄想を現実にするための具体的なメソッドも詳細に書かれています。

今年の7月30日に開催予定の「夏季セミナー」では、頑然と存在する「人」にまつわる問題に少しでも解決の糸口になればとその筋のスペシャリストをゲストスピーカーをお呼びする予定です。「着物が好きな人ほど成果を出していく」会社、業界にしたいと願いつつ。

 

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